まあ、ぼくは失業者なわけです。
いまなんだか気持ちがもやもやしています。
まさか実家の会社を親の代で締めることになるとは……。
ぼくはあまり人の上に立ちたい性格でもなく、いずれくる事業継承について大変不安に思っていたところですので、ほっとした気持ちが無いといえばそれは嘘になります。
でもまあ寂しいですよね。
父が一所懸命に守ってきた会社がなくなる。
それを、「ぜひ継がせてください」とならなかったぼく。
本当は継いで欲しかったんでしょうか。
父親個人の名義での借金によって父親が代表名義での会社の存続が難しくなったために会社をたたむことにしたですが、自分で撒いた種だから、周りに迷惑をかける訳にはいかないと一人で抱え込んでいた父。
最終的には取締役であったぼくに相談なくたたむことに。
ぼくがもっと頼れたなら、主体性を持って経営に参加していたなら継いでほしいとなったかもしれません。
なんと表現していいのかわかりませんが、父が「かわいそう」です。
お父さんごめんなさい。
父母の時代は今よりも核家族化が進んでおらず、一緒に住んで親の老後の面倒を見るのが一般的でした。
口では一緒に住まないほうがお互い気が楽だといっていました。
たしかにそういう考えもあるのかもしれませんが、一緒に住みたい気持ちもあるのかもしれません。
ぼくたち夫婦に遠慮しているのかもしれません。
ぼくに両親を養うだけの経済力はありませんしね、職を失っている今はなおさらでしょうか。
事務所兼実家の土地を失う可能性が高かったため、離れに置かせてもらっていたグランドピアノの置き場所を確保しなければならないというのが、最近引っ越した一番の理由でした。
両親の引っ越し先が決まってからその近くに引っ越そうなどと漠然と考えていましたが、両親の引っ越しがいつになるかわからなかったし、ピアノを置ける物件、ピアノ教室を開いても構わない物件を探すのは結構ハードルの高いことだったこともあり、両親の引っ越し先は度外視でピアノ教室の運営に都合の良い、より東京に近い、かつ金額的にもなんとかなりそうな物件をさがすことにしました。
両親の引っ越しはその後なくなりました。
父がとある会社Aからの借金を返せないために土地その他全財産を売却するつもりで動いていました。
両親が引っ越し先の賃貸物件を契約して、さあ引っ越しをするぞと意気込んだときに、会社Aの担当者から住み家を奪うまでのことはしたくないという話が出たようで、取締役の会議の末、実家は売却せずに済む形になりました。
契約した賃貸物件は解約することにして、新しく揃えたカーテンなども無駄になりました。
初期費用をかなり抑えられる物件でしたが、結構な出費です。
もう少し早く売却せずに済むことが分かっていたのなら、このような無駄もなかったのですけど。
ぼくたちの引越自体がしなくてよかったことかもしれません。
引っ越し先の賃貸物件を母は大変気に入っていました。
母にとっても実家を失うのは寂しいことでしたが、いろいろなしがらみから開放されて慎ましく新生活を始めることを楽しみにしている面もあったためです。
なのでぼくも少し残念に思うところがあります。
で、ぼくはいま失業者なわけです。
なれない土地での新生活、収入面でのめども立たず不安にかられています。
そして、このもやもやはホームシックも兼ね備えているのだと思います。
ぼくは一人暮らし歴も長かったですが、まさか実家に戻ることになるとはと思っていた矢先に、まさか結婚することになり、まさか実家の会社がなくなり、まさか実家から離れた土地に引っ越すことになるとは。
人生は色々あるんですね。
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今のところ自分と身の回りのことしか描いていないブログですが、ぼくはそれしか興味が無いんですもん!
仕方ないですよね?
ぼくとぼくの周りにいる人とこのブログを読んでくれる人のいろいろなことが良くなりますように。